産経記者の世界観。

【新帝国時代・番外編】慰安婦決議すでに６カ国・地域、根拠は河野談話と首相の謝罪＋（1/2ページ） - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131105/plc13110513060010-n1.htm

　「新帝国時代」という連載ですが、新帝国ギア（＠『超電子バイオマン』）とは関係なさそうです。中国を念頭に、ふたたび帝国時代のような切り取り自由の無法時代が来るという趣旨の連載だったようですが、よくわかりません。「第6部」は歴史認識カードを扱っていたようですが、今回の「番外編」との関係も、やはりよくわかりません。
　従軍慰安婦問題に関する日本政府の対応を非難する決議が、すでに米国・オランダ・カナダ・EU・韓国・台湾（中華民国）と六カ国・地域にのぼっています。これはもちろん、「同盟国・友好国からそう見られている」という日本の国辱を指摘されているわけですが、この記事はすべて河野談話が悪い、河野談話さえなければ、と、バルジオンを探すシルバ（＠『超電子バイオマン』）のようなことを言っているわけですが、同時に安倍晋三首相（第一期政権時）の謝罪発言も根拠になっていることには、ちらっと触れているだけです。安倍氏は善玉、河野氏は悪玉という世界観があまりにはっきりしすぎていて、『超電子バイオマン』の善悪を超えた三者対決の世界観にも及んでいません。児童向けドラマに劣る現実認識をする新聞記者ってどうよ。だれかと思って末尾の署名を見たら、阿比留瑠比氏と田北真樹子記者でした。なるほどね。

【風を読む】米・独・仏　「お互いさま」の通信傍受　論説委員長・樫山幸夫　 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131105/erp13110509000002-n1.htm

　見出しから内容はおわかりだと思いますが、これも「米国は絶対善、同盟国ならそれに服従しろ」という、わかりやすいが間違った世界観です。論説委員長、記者のトップからしてこれですから、部下がそうなのはしかたないですね。