産経「主張」他の虚構観。

【主張】虚構の慰安婦報告　河野氏呼び国会で検証を＋（1/4ページ） - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131017/plc13101703170006-n1.htm

【編集日誌】河野さん、ぜひ　ご説明を - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131017/plc13101707390007-n1.htm

【阿比留瑠比の極言御免】元慰安婦報告書−論理的ではない河野氏の言葉＋（1/2ページ） - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131017/plc13101712140014-n1.htm

　「編集日誌」は乾正人編集長。「極言御免」は電子版のみの配信。河野談話の根拠となった元慰安婦聞き取り調査の資料を産経新聞がスクープしたとのことで、これでもかと盛り上がっています。「主張」（社説）の見出しからしていきなり《虚構の》ですからね。産経の、河野談話への憎しみは慄然とさえするものがあります。いろいろと勝ち誇っていますが、生の証言には曖昧さがつきものであること、「官憲による直接連行」ではなく「官憲による関与」を認めた談話であることはすでに織り込み済みの上で、日本軍の性奴隷について国際的に議論されているのですから、産経の吹き上がりっぷりはまさに明後日の方角を向いているとしか言えません。河野洋平氏をなんとしても悪役に仕立て上げようとする意図も感じられますが、個人の責任に帰することで自分たちの思うようになると考えているのだとしたら、浅はかとしか言いようがありません。阿比留氏の《〔河野氏の発言には〕国益という観点も見あたらない》との一文に代表されるように、正義を遂行することが国益だという観点が全くありません。「主張」は、安倍晋三政権なら歴史修正主義を振りかざして河野談話を打ち消してくれる、と期待しているようですが、そんなことをした場合にどれだけ国益を害するかという視点も、やはりないようです。