産経、他社を煽る。他。
「南京事件」意見広告で対立 有識者「自由な議論を」、中日新聞「社論に合わず」 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120512/edc12051201300000-n1.htm「社論」か「言論の自由」か 中日新聞と有識者の意見広告トラブル - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120512/edc12051201300001-n1.htm
“有識者”の面々が、渡部昇一代表・藤岡信勝副代表・石原慎太郎氏に安倍晋三氏他というだけで、もう大爆笑なのですが。渡部氏はどんだけ意見広告好きなんだよ。
河村たかし名古屋市長の発言は「わたしは南京大虐殺がなかったと思っている。（あった派との）議論があっていい」というものでした。中日新聞社は、この「大虐殺はなかった」という発言を批判しているので、支持する意見広告は載せられないという立場です。しかし産経の、特に下の記事は、「河村発言は『議論しよう』というものだ。それを支持する“有識者”団体の姿勢は言論の自由を守るもの。拒絶する中日新聞社は間違っている」という内容になっています。発言に前半と後半があって、団体側の主張も中日側の判断も前半に基づくものなのは明らかなのに、後半だけを切り出して「憲法違反だ」と問題視しいるのですから、見事な論理のすり替えです。この問題は尾を引きそうですが、産経および団体側によるこのすり替えが、どこまで通用するでしょうか。
【産経抄】５月１２日 議員旅費増額、原因は中国の“嫌味” - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120512/plc12051203200005-n1.htm
ねちねちした筆致で議員外交渡航費増額への悪罵を続け、ビジネスクラス以上を使うのはあたかも無駄であるかのように言ったり、増額は中国側に嫌味を言われたからだとか、中国の狙いは親中派を増やすことだとか（親中派には自民党のセンセイも多いんですがね）、しまいには《盗人に追い銭とはこのこと》とまで言い切ります。米国との顔つなぎは《外交通の国会議員》なのですから、ダブスタもいいところです。珍しくサブタイトルもつけて力を入れていますが、とにかく下品としか言いようのない「産経抄」でした。
