黙然日記(廃墟)

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産経と3・11の個人崇拝。他。

 1年目の3月11日を迎えてあらためて、東日本大震災でなくなられた多くの方々に心から哀悼の念を捧げます。合掌。遺された皆様の安寧を祈ります。また、行方不明の方の安否が明らかになること、そして今なお避難生活を送っていらっしゃる皆様の平穏が取り戻されることが、一日でも早くなることを願います。

【主張】「3・11」 鎮魂と備え忘れぬために 災害克服の長い歴史学ぼう+(1/3ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120311/dst12031103150001-n1.htm

【3・11から1年】東京でも追悼式典 石原知事「祈るだけなら誰でもできる」 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120311/dst12031118490036-n1.htm

 防災無線の呼びかけを続けながら津波で亡くなられた町役場職員の方への哀悼の念も、もちろん変わりません。が、彼女に対する産経や周辺の持ち上げ方には疑問符を挟みたいところです。英雄的個人を作り上げることが、「主張」の訴える構成への教訓になるのでしょうか。
 また下の記事の、石原慎太郎都知事への個人崇拝も鼻につきます。東京都内でも震災で亡くなられた方がいらっしゃり、また被害も生じているのに、知事が政府主催追悼式ではなく民間主催の式典に出席していたというのも疑問なのですが。

産経新聞記者を逮捕、路上トラブルでナイフ出す : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120311-OYT1T00238.htm?from=rss&ref=rssad

 産経新聞関係者をプライベートなことでウォッチするつもりはありません。ただ、一人のナイフ愛好家として、この事件は許せません。かつて、愛好家にとって、ツールナイフ(十徳ナイフのたぐい)を持ち歩くことは、一種の身だしなみでした。ナイフ(刃物)は人を傷つけるためではなく、日常の用を足し生存するためにこそあるのだと考えるからです。今はそれも難しいご時世になりましたが。世間の誤解を避けるためにも、愛好家には自重が求められます。
 この人物がどのような理由や心づもりでナイフを持ち歩いていたのか知りませんが、喧嘩の際に持ち出すというのはいずれにしろ最悪です。武道が心身修練のためにあり喧嘩の道具ではないのと同じ理由で、この人物はナイフの存在そのものを汚したのです。許すわけにはいきません。