黙然日記(廃墟)

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古森義久氏、終わる。

オール日本で中国問題への取り組みを――中国とはなにか(終) - ステージ風発:イザ!
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/605187

 やっと(終)がつきました。ほぼ日刊コモリ新聞もこれで一段落かな。
 対中問題について、古森氏は「オールジャパンでの取り組み」という表現が好きなようですが、具体的になにを求めているのでしょうか。単に「超党派で官民を挙げて中国を調査」とか「米国様の対応は素晴らしいから見習え」(表現は違いますが)の繰り返しで、もーツッコむのも面倒になってきます。
 日米の政治風土はかなり違い、それぞれの特色があります。お互いに見習うべき点も多いでしょう。しかし、「米国では(日本では)こうだから日本は(米国は)すべて見習え」という主張が正しいかどうかは、考えてみるまでもないことです。考えてみないとわからない人、あるいは、考えるふりだけしてわからないと言い張る人もいるでしょうが。


 全文公開されたので通しての感想を。ただ無闇に中国を非難しているだけの文章でしたね。おおざっぱに、ドイツ編・長野編・米国編という構成になっていますが、具体的な話としてはドイツで観光客を見かけたこと、長野で周知のような騒ぎがあったこと、ドイツと米国で対中警戒論が出ていること、それぐらいです。こうなると、ドイツの話を前振りにされても、ほとんど意味がなかったんじゃないか、と思ってしまいます。ただの紀行エッセイならいいんですけどね。わたしは以前から古森氏に、「国際問題評論家」の看板を下ろして紀行エッセイストになってはどうか、と提案しているのですが、そろそろご検討していただければと思います。
 最後に、(iza!別冊用として)全6回のうち(1)〜(5)について、ツッコミしたエントリをまとめておきます。
(1) http://d.hatena.ne.jp/pr3/20080602/1212418103
(2) http://d.hatena.ne.jp/pr3/20080605/1212671067
(3) http://d.hatena.ne.jp/pr3/20080606/1212760851
(4) http://d.hatena.ne.jp/pr3/20080608/1212936671
(5) http://d.hatena.ne.jp/pr3/20080609/1213020093