黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

安倍首相、自滅する。

「日印関係、基礎築く」 首相、パール判事長男と面会-イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/78780/

 http://d.hatena.ne.jp/pr3/20070814/1187100260 の続きで、東京裁判で判事を務めた故ラダビノード・パール博士の長男であるプロサント(プロシャント)・パール氏と安倍首相が面談したという杉本康士記者による記事です。
 背景説明的に東京裁判のことを必死で盛り込んでいますが、実際の会談内容を抜き出してみると、パール氏は個人的な交流のことしか触れていません。まあ、これだけの記事ではわからないので、もう少し詳しく調べてみる必要があります。

訪印中の安倍首相、東京裁判のパール判事の息子らと面会 国際ニュース : AFPBB News
http://www.afpbb.com/article/politics/2271294/2039460

 Google Newsで見ると、AFPが記事としてはいちばん詳しいですが、面会の内容にはほとんど触れられていません。ただ、取材内容や背景説明は充実しているので目を通しておいて損はないと思います。肝心の点については、朝日新聞の記事にありました。

asahi.com:首相、東京裁判のパル判事の長男と面会
http://www.asahi.com/politics/update/0823/TKY200708230283.html

 「同行筋によると、東京裁判をめぐるやりとりはなかったという」だそうです。まあ、他国の現総理に向かって反対する政治的立場を表明するのは、さすがに難しいか。しかしそうなると、安倍はなんのためにわざわざパール氏と面会したのか、という話になりますね。パール意見書に注目させる効果はあったかもしれませんが、それが日本国民に対してどれほどのアピールになったのか。ちなみにこの面会について、韓国政府は遺憾声明を出しています。

政府「安倍首相の戦争責任否認趣旨発言は遺憾」 (中央日報
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=90528&servcode=200§code=200