産経グループ、心に棚を作る。
いくつかあるのでまとめて。今日午前の記事だけでこれだけツッコミどころがあるってのは、別にわたしが粘着だからってだけじゃないと思いますよ。
フジサンケイビジネスアイ。
産経本紙ではなくフジサンケイビジネスアイからiza!に転載された記事ですが。
米主要紙の報道、読者支持政党寄りに 部数確保を意識 シカゴ大調査 ネット攻勢、厳しい経営を反映
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/america/31374
最初の主語を見落としたら、自分自身のことか?と思ってしまうような見出しです。ていうか「『顧客満足度』を意識した紙面づくりがその決め手になるのかは不透明だが、報道の中立性確保とのはざまで揺れ動くことになりそうだ」の一文で結んでいて全体的にもその方向でまとめられていますが、まるで産経は報道の中立性を確保しているかのような言いぐさですな。
さりげなく調査対象の例としてワシントン・タイムズを加えて、まるで主要紙のように言っているし。
産経抄。
心に棚を作れ!といえば今日の産経抄も、すでにいろいろツッコまれてます。
【産経抄】12月13日
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/sankeishou/31325/
まだ検定作業中で、一般には公開されないはずの白表紙本を朝日新聞が入手(中略)同じことが15年後、「新しい歴史教科書をつくる会」のメンバーが執筆した教科書に起こるのは周知の通り。
はっはっは。これはゆかいだ。*1
主張。
【主張】履修問題 都立高改革の火は消すな
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/shuchou/31317/
今日の「主張(社説)」については、わたしなんかの浅薄なツッコミより、kaikai00さんのきちんとした論証をご覧ください。ぜひ。
■恣意的な解釈とそれを擁護するマスコミ - 今日行く審議会@はてな
http://d.hatena.ne.jp/kaikai00/20061213/1165990197
おそらく社説を書いた方は学習指導要領を読んだことがないか、敢えて誤読している。なぜなら、学習指導要領の記述を逆さから読んだとしても、「時間の一部を、授業時間が減った数学や英語などの学力補充にあてることは、有効な活用方法の一つといえる。」ということで、受験対策を総合的な学習の時間の単位として認定できるという解釈は成り立たない。
*1:つくる会教科書の白表紙本流出事件は、扶桑社(フジサンケイグループ)自身が営業活動としてやったんだということを、いちおう書いておきます。忘れてる人がいるかもしれないので。本人たちのように。