古森義久氏、矛盾に矛盾を重ねる。
日米会談「戦後レジーム脱却」へ成果 慰安婦「謝罪」不毛の恐れも-イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/america/49760
古森記者による、安倍首相訪米&日米首脳会談のまとめです。おそらく古森氏は、この会談に意義があったというか安倍を擁護するために記事にしているのでしょうが、それにしてはおかしなところが目立ちます。直接的には古森氏の責任ではなく、安倍がアレなだけなんですが、それをわかってて擁護する方もする方ですからね。
前半の「戦後レジームからの脱却」うんぬんもアレなんですが*1、慰安婦問題についての記事後半を見てみます。
まず、安倍が日本語で「申し訳ない気持ちでいっぱい」と表明したものが英語メディアでは「謝罪する」と伝えられたことを、古森氏はあたかも誤訳のように報じていますが、英文のサマリーとかは配布してなかったんですかね? 少なくともその場で通訳されていたはずで、そこで誤訳があれば、安倍本人は気づかなかったとしても周囲の人間のフォローがなかったとも思えません。すべて「謝罪」と報じられていたのなら、それは「英語では『謝罪』と伝える」という英語と日本語でのダブルトークがあったってことじゃないんでしょうかね? 古森さんが得意な手法ですが。
また、「首脳会談での論題になることを防ぐため事前にブッシュ大統領に電話をして、同問題について説明したと伝えられていた」とありますが、結果的には誤報だったわけですよね。ここで取り上げる意味があるんでしょうか。
古森氏の書いていることは矛盾だらけなんですが、安倍の言動の矛盾と無理な擁護の矛盾が入り混じっているので、なかなか解釈が難しい記事になっていますねえ。